福島県相馬市日下石の現場付近に、1604年徳川家康が秀忠に命じて整備した松並木があります。主要街道に一里塚を築き、両側に松が植えられています。中村藩領の街道だったここにも一里塚が築かれました。ここ陸前浜街道は、明治以降は国道6号線となり、数度の改修や路線変更を経て現在に至っています。江戸時代の街道の名残である松並木は約750mに及びます。
昭和48年11月17日相馬市により旧陸前浜街道松並木(きゅうりくぜんはまかいどうまつなみき)として市の天然記念物に指定されました。この季節、松の木陰は旅人にどれほど清涼感を与えたでしょう。